復元 | Roscellinus Compendiensis

復元

 お久しぶりです。bloghiro-diveが戻ってまいりました。この間色々なことが身辺に起こり、また思索も進展したのかあらぬ方向ににいっているのか判断がつきませんが変化しています。

 

 ブログの顔にデリダをお借りしていますが、これも変えないといけないのかもしれません。よくよく考えると、お顔を拝借とは失礼ですよね。それほど敬愛していたことの現れなのですが…。本音をいうと、デリダの遺産を超えること、デリダの先へ向かうこと、デリダと離れて生きることは不可能だと思い込んでいました。しかし、世間というものへ没入すればするほど、実践の行使に迫られて思索というものが後付けになることに気付いたわけです。病気、毎日の生活、職務、義務etc.。

 

 陽明学では知行合一といいますが、理論に実践が一致するなど実際の世界では稀でしょう。カントにおける純粋理性と実践理性の乖離状況を挙げるまでもありませんが、ヨーロッパの歴史は常にこの乖離状況の止揚にあったともいえます。ですから当然、私ごときの人生でこの乖離状況をどうにかできるわけもなく、五里霧中を歩き続けているというわけです。

 

 おそらくこのブログは、bloghiro-diveの備忘録として機能すると思いますが、たまに過去のように何かを提示するかもしれませんし、過去に言及するかもしれません。しかし、過ぎ去った過去を掘り出したところで、その残滓に耳を傾けることができるだけです。これはデリダのいうところでもあります。不毛。ですから、このブログに過度の期待をせずにお付き合いいただければ幸いです。